LAN配線工事の業者選びのポイントとは

LAN配線工事の業者選びのポイントとは?

現代のオフィスはインターネット環境が整っている事が当たり前のようになり、そのネットワークの構築はビジネスで重要な要素になっていますよね。そのネットワークを構築する際、基本的にLAN配線や機器設置には資格などは必要なく、ネットワークに関する知識を持っている社員が所属していれば別ですが、それ以外は専門業者に依頼することが最善の策となります。

「LANケーブルの配線だけならどの業者に依頼しても同じじゃないの?」と、安易に考えていると後々大変な思いをすることも・・・ メールが遅れない、ネットに繋がらない、などなどそんなトラブルが起こらないためにも、まずは信頼できる業者を選ぶことが重要。そこで、ここからはLAN配線工事業者を選ぶポイントをご紹介いたします。

目次

  1. LAN配線工事の費用相場を理解しておこう
  2. LAN配線工事の流れを理解しておこう
  3. LAN配線業者選びのポイントとは?
  4. まとめ

1、LAN配線工事の費用相場を理解しておこう

基本的にLANの配線工事に関しては、相場がある程度決まっており、工事を依頼する業者から見積もりが出された時点で、その金額が妥当なものなのか見極めることがポイントになります。

LAN配線工事でかかってくる費用の内訳は大きく、

  • 人件費
  • 材料費
  • 作業費

と、このような内訳になり、その項目別の相場内訳は以下のようになります。

項目 費用相場
派遣費/1人 5,000~10,000円
LAN配線費(幹線) 8,000~12,000円
パッチ配線(5m以下) 2,000~4,000円
ルーター設置・設定 10,000円
HUB設置費 3,000~4,500円
PCネットワーク設定 7,000円
合  計 35,000~49,500円

LAN配線工事費の相場は一般的に、『坪当たり 10,000~20,000円』と言われています。

2、LAN配線工事の流れを理解しておこう

まず、”LAN” とは、Local Area Networkの略で、直訳すると「Local Area = 同じ敷地内」となり、パソコンやプリンタなど、狭い範囲内で通信機器を繋げてデータをやり取りするネットワークのこと。その配線をする工事なので、オフィス機器(パソコン・プリンター・通信機器・セキュリティ機器等)をネットワークで接続することがLAN配線工事になります。

その工事の流れは業者によって異なりますが、だいたい以下のような流れになります。

➀御社のネットワーク構成を決めておく

はじめに、パソコンや複合機など、実際にLAN配線をする端末やサーバーをどこに配置するのか決めていきます。
これは専門的知識が必要になりますので、専属のネットワーク担当の社員がいれば良いのですが、居なければ業者に相談しながら進めていきます。ここが適切でないと、せっかくネットワーク環境を構築しても問題が起こることもあります。

➁工事業者による現地調査、見積もり依頼く

小規模の構成であれば口頭での説明で済むと思いますが、規模が大きい場合は現地調査をしてもらい、構成に問題ないかチェックしてもらいます。問題なければ、それを元に見積もりを出してもらいます。

➂見積もりの確認

施工業者から提示された見積もりの内容をチェックしていきます。次の項で費用相場の説明はいたしますが、金額が妥当か、また、余計な項目が入っていないかなどを見ていきます。部材など細かく専門的な用語で書かれていますので、分からない箇所は確認しておきましょう。

➃工事の日程調整、施工開始

どれくらい工事に時間が掛かるのかを確認し、いつ頃やってもらうのか日程を調整しましょう。施工に入ってもらう際には、場合によって物をどかしたり穴を開けるなどの作業がありますので、立ち会った方が良いでしょう。基本的には、業者の専門スタッフに任せておけば問題ないと思いますが、要所は確認しておいた方が後々のトラブル防止になります。

3、LAN配線業者選びのポイントとは?

LAN配線業者選びのポイントとは

LAN配線工事に関して、費用の相場や流れは少しはご理解していただけたかと思いますので、実際に施工業者を選ぶ際、どこにポイントがあるのか見ていきましょう。

➀ネットワークに関する知識や技術があるのか

冒頭でも説明した通り、電気工事は電気工事士の資格は必要になりますが、LAN配線工事を行うだけなら特別な資格は必要としていません。ですが、素人では簡単に出来るものではないので、その業者の実績などを見て十分なネットワーク知識を備えた業者を選ばなければいけません。

➁今後の拡張性も視野に入れてくれるか

ネットワークを構築した後、オフィスの移転や拡大などLAN配線を変更しなければならないこともあります。規模が拡大し、オフィス自体を移転してしまう事もありますが、それ以外でもオフィス内で増員など小規模な拡張もよくあります。拡張性を考慮していないと、後々大規模な施工が必要になる可能性があります。

技術力や知識が豊富な業者なら、拡張性を持たせた提案も可能で、逆に技術の無い業者には難しい提案になり、これを提案できる業者は優良な業者と言えるでしょう。

➂アフターサービス及びサポータ体制が整っているか

どんな物を購入するときでも、アフターサービスが受けられるのかが重要になります。ネットワーク構築が充分でも何らかのトラブルが発生してしまうことはよくあります。そのような時に、すぐにサポートが受けられるか重要になります。

インターネットが利用できないと今のオフィスは大きく支障をきたしてしまいます。依頼する業者の拠点などもチェックしておく必要があります。また、専門の業者の施工でも、何かしらの施工ミスが生じてしまうことはあります。その様な時でも、信頼できる業者であれば十分なアフターサービスをしてくれることがあり、無料で対処してくれると思います。

LAN配線工事を行った後、ネットワークにはトラブルはつきものです。それはLAN配線などに不備がなくとも、起こり得るものです。このような事を考えると、しっかりした技術力および対応力が備わっている業者を選ぶことが重要になります。

4、まとめ

LAN配線工事の業者選びについて説明してまいりましたが、そう度々工事するものではないので、業者選びといっても、どの業者も同じように感じてしまうことはあります。

何でも言っている通り、現在のオフィスはネットワーク環境がしっかり整っていないとビジネス上、問題が発生することが多々ありますので、工事費用は勿論、施工後のサポート体制やアフターサービスに関してもしっかり見極めて施工業者を選ぶ必要があります。