LAN配線工事をしている作業員は資格を持っているのか?

LAN配線工事をしている作業員は資格を持っているのか?

ご家庭でインターネットを利用するために、ちょっとした配線をしたことはある方は多いのではないでしょうか。そこで、ふと「オフィスでLAN配線工事をしている作業員は資格を持っているのだろうか?」と、素人が作業している訳ではないので何か資格を持っていると思いますよね。

はたしてオフィスでLAN配線工事を行っている作業員が資格を持っているのかについてご説明いたします。

目次

  1. LAN配線工事には資格が必要なのか?
  2. まとめ

1、LAN配線工事には資格が必要なのか?

LAN配線工事には資格が必要なのか?

LAN配線工事に資格は必要なのか?不必要なのか?

その答えは、LAN配線やネットワークに関わる設備の設置には特に資格は必要としていません
たまに電気工事と勘違いをしている方もいらっしゃいますが、LAN配線に関して資格は必要ありません。

ですが、あくまでLAN配線やネットワーク機器の設置に限定されたものであり、100V・200Vの電気の線に関するものは電気工事士の資格が必要になります。一般家庭においても、コンセントを増設したり配線することは基本的にNG。電気関係の知識が無い人が勝手に線を切ったり加工する作業は出来ないのです。

これは『電気工事法』という法律の(電気工事士等)第三条の2で、
“2 第一種電気工事士又は第二種電気工事士免状の交付を受けている者(以下「第二種電気工事士」という。)でなければ、一般用電気工作物に係る電気工事の作業(一般用電気工作物の保安上支障がないと認められる作業であって、経済産業省令で定めるものを除く。以下同じ。)に従事してはならない。”
と、定められています。

その他にも、電話線の工事に関しても「電気通信工事担任者」の資格が必要です。
市販されているモジュラーケーブルを繋ぐ程度では問題ありませんが電気工事と同様に増設や配線工事は出来ない事になります。

「じゃあLAN配線だけなら大丈夫じゃないの?」となってしまいそうですが、個人の家庭ならともかく、基本的にオフィスの社内LANに関して専門的な知識を持っている社員が所属している事は稀で、正常に動作しているシステムも、ケーブル一本接続を誤れば、たちまち動作に異常をきたす事があります。また、仮に最初のLAN配線がうまくできたとしても、その後トラブルが発生した時に対応できるのか疑問がありますよね。

以上のようなことを総合的に判断すれば、専門知識を持っている業者に依頼することが最善の方法となります。
特に保守の面でしっかりしたサポートが受けられる点でも専門の業者に依頼するべきです。

2、まとめ

ここまで、LAN配線工事の資格について説明してまいりましたが、基本的にLAN配線や機器の設置には資格は必要ないものの、自分たちでしようとせず専門の業者に依頼する様にしましょう。

社員に専門的な知識を持っている方が所属していれば別ですが、基本的に自分たちでできるものではないと感じます。
専門業者なら電気工事、電話工事の資格を持った作業員が従事しているので安心して任せられると思います。